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学長挨拶

 名寄市立大学は、栄養学、看護学、社会福祉学、社会保育学を基盤として、高度な知識と技術そして高い倫理性をもった保健・医療・福祉の連携と協働ができるケア専門職を育成することを目的とした大学です。各学科の垣根を超えた連携教育を通して、少子高齢社会に求められている“ケア”の未来をひらく、すなわち、地域が抱える種々の課題について研究し、それらを解決することによって未来を力強くひらいていく人材を育成しています。そして北海道の北部に位置し人口減少や高齢化が進む地域において、人々の健康と生活の質の向上に貢献する知の拠点として、小さい規模ながら北極星のようにきらりと光る大学を目指しています。

 本学は1960年に名寄女子短期大学として開学して以来、約60年の歴史があり、時代の要請に応えて2006年には栄養学科、看護学科、社会福祉学科の3学科を擁する4年制大学として新たに開学しました。2016年には短期大学部の児童学科を社会保育学科とし、ケア総合大学として現在に至っています。

 本学保健福祉学部は、2017年7月に策定された「名寄市立大学の将来構想(ビジョン2026)」の中間期にあたりますので、これまで進めてきた教育課程の見直しと体系化、実践力を強化する教育方法の改善を進めてまいります。また、本学の特色でもある「コミュニティケア教育研究センター」を活かして保健・医療・福祉・保育・教育の観点から産学官の連携のもと地域に貢献する大学としてさらに充実していきます。そして将来構想計画にある大学院などの研究を推進するための基盤整備も着実に前に進めていきたいと考えています。

 新型コロナウイルスによる感染が世界規模で問題となる2020年4月に本学に着任いたしました。本学は健康弱者を護る専門職業人の育成を目指していますので、この危機にも柔軟に対応し、一緒にこの危機を乗り越えつつ未来を切りひらいていきましょう。


名寄市立大学 学長 野村 陽子