古牧 徳生 教授(教養教育部)が編著「神と生命倫理」を出版しました。
業績概要
論文・書籍等の区分 | 論文 |
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本学執筆者 | 古牧 徳生 |
論文・書籍名 | 主編著『神と生命倫理』 |
著者名(著者一覧) | 古牧 徳生 編 浦 英雄 次田 憲和 佐藤 真基子 山口 雅広 |
搭載誌名・出版社名 | 晃洋書房 |
刊号・掲載ページ等 | 変形A5版 本文248頁 |
内容要旨 | 古牧を編者とする五人の研究者による論文集。宗教に基づく伝統的生命観と最新の医療技術との衝突から生じる生命倫理の諸問題を取り上げ、そこから神や倫理の意味を根源的に再検討しようとする7編の論文からなる。古牧の担当は序文(ⅰ-ⅳ頁)と第一論文『いのちの文化と死の文化 ―― 生命倫理におけるカトリックと進化論の対立と調停の可能性 ――』(1-41頁)と第四論文『神愛から人間愛へ ―― ジョセフ・フレッチャーの状況倫理 ――』(96-143頁)。前者の論文では、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が彼の『いのちの福音』で挙げたカトリックの「いのちの文化」を、進化論的人間観から批判的に検討した。後者の論文では、生命倫理の創始者の一人であるアメリカ聖公会の神学者ジョセフ・フレッチャーを取り上げ、彼が最初に提唱したアガペー主義が徐々に功利主義へと変質していく過程を彼の一連の論文から辿り、人間をも相対化した新しい倫理が要請されることを述べた。 |