榊原 次郎 准教授(社会福祉学科)が論文 診療所のソーシャルワーカーによる予防的支援を構成する要素とその関連性に関する研究を発表しました。
業績概要
論文・書籍等の区分 | 論文 |
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本学執筆者 | 榊原 次郎 |
論文・書籍名 | 診療所のソーシャルワーカーによる予防的支援を構成する要素とその関連性に関する研究 |
著者名(著者一覧) | |
搭載誌名・出版社名 | 保健医療社会福祉研究 日本保健医療社会福祉学会 |
刊号・掲載ページ等 | 第32巻 P83-P98 |
内容要旨 | 本論文の目的は、疾病早期または安定期の患者を対象とした診療所のソーシャルワーカー(以下SW)による予防的支援の構成要素とその関連性を明らかにし、支援のあり方を提示することである。8人のSWを対象にしたインタビュー調査を実施し、質的データ分析法を用いて分析した。その結果、SWによる予防的支援は、【状況悪化の恐れや懸念からの気づき】、【病状や生活課題進行の予測と共有】、【支援受入の躊躇や拒否への対応】、【現状と未来の両側面からの課題軽減や悪化防止】という患者支援に関する4要素と、【診療所内で予防的支援体制の構築】、【地域内多機関との連携基盤形成】という患者支援を取り巻く環境に関する2要素で構成されていた。そこには、患者支援と患者支援を取り巻く環境に関する要素の両方に、問題解決型フレームワークの過程が存在しつつ、相互に作用し合う関連性が生じていた。 |