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木下 一雄 講師(社会福祉学科)が書籍「高齢者 安心安全ケア 実践と記録 2018年3・4月号(第15巻第4号)」を刊行しました。

業績概要

論文・書籍等
の区分
書籍
本学執筆者 木下 一雄
論文・書籍名 高齢者 安心安全ケア 実践と記録 2018年3・4月号(第15巻第4号)
著者名
(著者一覧)

浅野 睦・酒井 一徳・渡邊 徹・新井 悠嬉音・中山 幸代・露木 昭彰・笹田 陽子・安永 道生・小池 祐士・塩津 裕康・竹田 真弓・木下 一雄・飯田 聡之・市村 幸美・古市 孝義・榊原 裕子・美濃 良夫( 執筆者 全17名 )

搭載誌名・
出版社名
日総研出版
刊号・
掲載ページ等

2018年3月20日 発行
特別企画 高齢者に見られる精神疾患の理解と介護職員の対応法
全112ページのうちP73~P81( 9ページ )

内容要旨

 我が国では,世界に類を見ないほどのスピードで高齢化が進んでいます。2050年には約3人に1人が65歳以上という超高齢社会が到来すると予想されています。厚生労働省の患者調査によると、2014 年の時点で精神及び行動の障害に該当する入院者が265万5千人、外来者が257万7千人となっており、全体の総数は534万人となり、更に未受診の潜在的な患者も多く存在することが指摘されました。

 高齢者の精神疾患による受療率は近年急速に増加しています。認知症を中心とした器質性精神障害が半数を占めるものの、うつ病や以前には高齢期には少ないと言われていた神経症もその受療率は壮年層より高値で,高齢者を取り巻く社会環境や心理的状況が容易なものではないことを示しています。

 現場における介護職員の方々に対して、「高齢者に見られる精神疾患の理解と介護職員の対応法」について、著者の4か所の精神科病院における現場での実践教育を通して、具体例を示して指導方法について解説しております。精神障害者の高齢化により,高齢者施設でも精神疾患をもつ利用者が見られるようになってきました。そこで,本記事では,認知症以外の精神疾患を理解し,病態を理解した上での対応法を考えます。病態として、1.統合失調症、2.気分障害、3.アルコール依存、4.心気症、5.内科系から来ている疾患、6.その他の病状別対応方法を詳細に解説しております。

 また、その病状に対応した薬剤に対する処方や副作用など、介護職に対する精神科薬の効能や対処方法なども詳しく説明しました。

 介護職員の方々は、自分の中で今まで培われてきた価値基準に照らし合わせて判断してしまうと、どうしても自分の中に常識や経験則で計ってしまい、利用者の方の思いや価値観を排除してしまうことになってしまいます。自分の思い込みや偏見、先入観で相手を見ていては、良い介護サービスにつながっていくことはありません。大切なことは、自分の常識や経験などの価値観によって、「決め付けない」、「わかったつもりにならない」ことです。またすべての行動を問題行動としてとらえないことです。人材難が叫ばれ、教育体制が確立しているとは言い難い全国各地の病院や施設で勤務している介護職員の方々向けて、高齢期に精神疾患を抱えていて対処方法が難しい方々で、悩んでいる方の処方箋になるように執筆しました。

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