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教員インタビュー 佐藤 郁恵 教授(看護学科)

 今回ご紹介するのは、保健福祉学部看護学科の佐藤郁恵教授です。佐藤郁恵教授は、1972年に北海道大学医学部附属看護学校を卒業、2009年に北海道大学大学院教育学研究科修士課程を修了され、修士(教育学)を取得されております。職歴としては1975年に北海道大学医学部附属病院に入職。
1982年に北海道大学医療技術短期大学部看護学科助手、1987年に日鋼記念看護学校看護第一学科専任教員・教務主任、1998年に市立名寄短期大学看護学科基礎看護学助教授、2002年に東札幌病院看護課長・副看護部長を歴任され、2012年に名寄市立大学に着任、2015年度からは看護学科長を務められています。

1.ご自身の専門分野について教えて下さい。
 終末期ケア・看護倫理が主な分野です。特に終末期における意思決定支援と看護者の倫理教育、実践に活用できる看護過程・看護記録です。

2.大学で担当されている教科と学生教育に対する取り組みについて教えて下さい。
 担当している教科は、看護学総論、看護技術論、生活援助技術、看護共通技術、基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ、保健医療福祉連携論、看護研究Ⅱです。看護理論、看護技術、終末期患者と家族のケアプロセスを担当しています。看護は対象者の生活の営みを整える活動であり、看護技術はサイエンスでありアートです。看護実践には、安全・安楽、自立支援の視点は大切ですが、ケアを提供する看護者の人間性、持ち味が反映されます。実習で受持った患者さんが、学生と私に「学生さんが一生懸命かかわってくれたから、退院してからも学生さんに教わったことを続けるからね」と話して下さいました。同じような看護技術でも、看護者が違えば対象となる人々の反応も一様ではないのです。看護実践の醍醐味を味わうことができます。

佐藤郁恵 教授

 終末期ケアでは、最期までその人らしく生き抜くためのサポートを考えます。死を身近な問題として捉えることは、生命の有限性を自覚することです。実習で慢性疾患やがん患者さんの今を生きようとする姿は、学生の成長を促します。また受持ち患者さんに対する学生の熱心なかかわりは、患者さんの変化を引き起こします。学生一人一人が厳しくも温かいと思える4年間を過ごして頂けるように学習支援をしていきたいと思っています。

3.現在取り組まれている研究内容について教えて下さい。
 現在は、看護師の倫理的ジレンマへの対応です。臨床現場でモヤモヤしていることに関する分析と対応です。ジレンマは、治療やケア方針に関する意見の相違が多いです。他職種によるカンファレンスや検討シートを活用した分析が、問題解決の糸口となります。病院の看護倫理研修に参加させて頂き、検討しています。
また、卒業前の技術演習に他の教員と取り組んでいます。新人看護師の離職率は高く、看護界全体の課題です。離職理由の一つに技術的な不安があります。卒業直前に、先輩看護師(卒業生)をインストラクターとして招き、現場で役に立つ技術を教わります。卒業生の臨床で働くイメージトレーニングと不安の緩和が目的です。職場適応を助けられるような卒業前の技術演習を検討しています。

4.名寄市立大学の学生に対する印象を教えて下さい。
 熱心に勉学に取り組んでいます。学友を好意的にみて、つながりを大切にしようとする気持ちがみられます。卒論ゼミで将来の
看護を語っている4年生の姿は、頼もしいです。

5.名寄市の印象はどうでしょうか?
 雪が多くて寒い冬は、ダイヤモンドダストに癒されます。澄んだ空気と静かな環境は最高です。大学のもう少し近くにコンビニが
できると満足度はさらにあがると思うのですが。

6.これから大学を選ぶに際して名寄市立大学(看護学科)を希望する高校生のみなさんにメッセージをお願いします。

佐藤 郁恵 教授

 看護学科では、看護とは何か、看護の対象となる人をどうとらえるか、看護の展開について学びます。対象となる人が体験している世界に近づき、看護実践を学んでいきます。看護者は他職種と協働して、患者さん・ご家族が安心できる環境を創造していきます。健康に悩む人々にとっては、看護者は最も近くにいる頼りになる存在です。看護の魅力は、対象者となる人々のケアを通して、看護者自身が元気づけられることです。看護を学びたいと思う皆さんを心からお待ちしています。

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