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長谷川 武史 助教(社会福祉学科)

 名寄市立大学教員紹介のコーナーでご紹介するのは、保健福祉学部社会福祉学科の長谷川武史助教です。長谷川助教は、2004年に北海道医療大学を卒業、2006年に北星学園大学大学院を修了され、社会福祉学修士を取得されております。2012年に名寄市立大学に着任され、学生教育と研究活動に取り組まれています。
 教育活動では、主に社会福祉士の国家試験受験資格取得に必要な実習と演習を担当され、実習指導室の管理や実習に関する事務業務や学生相談に携わっておられます。
 研究活動では、ソーシャルワークによる地域生活で発生するリスクへの対応について研究されており、関連学会等で積極的に発表を行っております。

長谷川助教

1.ご自身の専門分野について教えてください。

 地域福祉が主な分野です。地域生活を送っていく際にどのような問題が起こり、地域生活を阻害していくのか、またそれに対してどのように社会福祉は対処出来るのかについて研究をしています。

2.大学で主に担当されている教科と、学生教育に対する取り組みについて教えてください。

 担当科目は、「ソーシャルワーク演習Ⅰ」「ソーシャルワーク演習Ⅱ」「ソーシャルワーク演習Ⅲ」「ソーシャルワーク現場実習指導Ⅰ」「ソーシャルワーク現場実習Ⅰ」「ソーシャルワーク現場実習指導Ⅱ」「ソーシャルワーク現場実習Ⅱ」です。主に将来的にソーシャルワーカーや社会福祉士等の相談援助専門職の現場において必要な実践力を養成していく科目を担当しています。
 演習や実習科目は、それだけで学びが完結するものではありません。実際に相談援助専門職として支援していく場合、支援の対象がどのような環境におかれ、どのような支援方法が効果的なのか、それは関る対象によって求められる知識や技術は毎回異なります。その複雑な状況に対応するためには、幅広い知識と技術に裏付けされた実践力が求められます。演習科目において大切にしているのは、他の科目において修得した理念や知識が、如何に実践技術と関係しているのかを学生に伝えられるようにしています。実習科目では、今までに学んできた知識と技術について、実際の現場においてどのように実践されているのか、また自らも実践していく機会になります。その中で、自らの実践に関する課題把握を行い、専門職としてのあり方を理解してもらうことになります。学生それぞれが見て学んだもの、実践して学んだもの、その1つ1つがどのような知識・技術と関係しているのか、確認しながら実践力を高めていくことが出来るように指導しています。この社会福祉学科全体で学ぶ「社会福祉学」とは実学でなくてはなりません。実学とは、空論ではく、実証性が証明された実際の生活に役立つ学問のことです。「社会福祉学」を実学として修得するには、演習や実習科目は重要な科目です。演習と実習を通して、実践していくための土台を築いてもらいたいと考えています。

3.現在とり組まれている研究内容について教えてください。

 日常生活の中で発生する様々なリスクについて、それが社会福祉の視点からはどのように対応出来るかについて研究しています。人は日々様々なリスクに直面し、その対応に追われます。自らの能力で対処できるものであれば問題ありませんが、年齢、経済状況や生活歴、社会資源の格差等、生活環境の違いにより大きく異なります。一人では対処出来ない場合、誰かの手助けが必要な場合もあります。手助けがないと、その人の生活環境が大きく変わってしまう、健康状態が悪化してしまう可能性があります。それがソーシャルワークやコミュニティの機能によって、どのようなリスクにどの程度対応出来るのかを研究しています。また、特定の地域での継続居住の条件として、自らが不安に思うリスクに対して、その地域でどの程度対処できるのか、その期待や安心感が重要になると考えています。最近では、このリスクというものが大きく取り上げられることが多くなっていますが、その中でリスクへの認識がどのように形成されていくのか、適切なリスクへの理解の方法についても研究しています。

実習風景01

4.名寄市立大学の学生に対する印象を教えてください。

 学科や学年によって雰囲気は変わりますが、皆さん素直で、何事にも一生懸命な方が多いという印象です。学部、短大とも専門色の濃い学科なので、それぞれの学生が入学時からそれぞれの専門分野への就職や進学を意識しているのもあると思います。授業での様子を見ていても、自分の将来のために今必要な知識を出来るだけ吸収したいという意欲が見られます。授業外でも学生ラウンジや図書館、パソコン室に毎日遅くまでグループで残って課題に取り組む学生が多く見られます。特に、国家試験が近づく時期になると、夜遅くまで賑やかなときもありますね。
 また、名寄市は小さな自治体なので若い人にとっては、遊ぶ場所がそれほど多くはないと思いますが、学生の皆さんの話を聴いていると、自分たちで楽しめるものを作ったり企画したりもしているそうです。大学内でも暖かい時期になると、学内の一画で学生達や時には教員も交えて焼肉をしているのをよく見かけます。娯楽があまり多くない分、自分たちでまとまり、楽しみを見つける。勉強もみんなで協力して乗り切る。そんな印象です。

5.名寄市の印象はどうでしょうか??良いところ悪いところ含めて教えてください。

 先ほども述べましたが、娯楽があまり多いとはいえない街です。街の規模も小さいため、外出すれば毎回知り合いと会うなんてことになります。仕事と生活に境目が狭い身近な付き合いが、良い部分でもあれば悪い部分でもあると思います。ただ、街中のお店の人と話しをしていても、学生達が企画したイベントやアルバイト先の出来事について話題に上がるなど、街と名寄市立大学の学生との交流が活発だと感じる部分は非常に良いところだと思います。

6.これから大学を選ぶに際して名寄市立大学を希望する高校生の皆さんへメッセージをお願いします。

 どの学科も専門色が濃いので、高校生の段階からそれぞれの専門分野へ進みたいと考えている方にとっては、非常に良い環境だと思います。学科内の他の学生も同じように考えている人が全国から集まり、授業やゼミ等では活発な話し合いが出来ると思いますし、各学科で目指す専門職のいずれにとっても、人と人との繋がりは非常に大切なものになります。大学・短大生時代に自分と同じ方向を目指す人達との濃い繋がりを作っておくことが後々の将来にも役立つと思います。
 それぞれの学科が人の生活になくてはならない分野を学ぶものであり、他学科の学生達との交流も非常に有意義なものになると思います。また、街と大学が身近にあるため、名寄市内の社会資源を活用して積極的に各分野の活動(サークル活動やイベント参加、ボランティア活動等)も出来ます。
大学や名寄市の資源を最大限に活用して、自分の目指す将来に向けて学んでいってもらいたいと考えています。

実習風景02

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